自動車工場で働くメリット

自動車工場で働くことには様々なメリットがあります。

1番に言われるのは、稼げる。ということ。

自動車工場は期間工の募集や派遣募集なども多く出ており、寮完備の企業が多いです。中には「寮費無料」の会社もあるため、生活費を大幅に節約できます。

また、昼勤夜勤があり22時以降の就業は割り増し賃金となるため収入UPも見込めます。加えて、自動車工場は、アニュアル化されているところが多いため、複雑な作業や臨機応変な対応を求められることは少ないため、未経験の方も問題なく働けます。

それでは、今回は自動車関連の工場の、それぞれの仕事内容についてご紹介していきます。

自動車工場の仕事内容とは？

メリットが分かったところで、具体的に業務内容を工程ごとにご紹介します。

自動車関連の工場の仕事では、パーツの製造から完成車の製造まで幅広い作業を行い

ますので、生産工程によって仕事内容は大きくことなります。

大手工場であればあるほど、配属される作業内容や工程は求職者側は選べません。

どこの工程に配属されても良いように、ある程度イメージして作業に挑むようにしましょう。

▶溶接

溶接ロボットを使用して高熱を加えることで材料を結合させます。

自動車の工場の溶接であれば、「特殊な技術を求められる」というわけではなく、ほとんどを機械が担当するため、作業者の仕事内容は機械操作が中心となります。

ですが、機械を操作するだけでなく、接合部分の強度を見たり、接合の基準をクリアしているか。など目視でしっかりと確認する必要があります。

昨今、あらゆる業界でAIなどの機械導入や自動化が進んでおり、製造業においても積極的に機械化の導入が実施されています。溶接に関しても、機械を利用して溶接作業を実施している工場も多いですが、機械溶接の場合は大きな部品を取り扱う事には適しておらず、初期費用もかかるなど課題が多いことが懸念事項としてあります。

そのため、職人技の溶接作業は今後も需要が高いことが予想されます。

溶接について詳しくは

溶接とは？やり方やコツ、注意点を解説！

▶プレス

プレス作業は、プレス機を使って行います。機械操作のため、扱いに注意は必要ですが、作業自体は難しくないのが特徴です。

プレス工程は、製造業で取り扱うほとんどの製品や部品に必要な工程です。

プレス作業の手順は大きく3つあります。

1）金型に材料をセット

2）プレス機で圧力をかけます

3）仕上げ作業

まず、金属板などの材料を金型にセットします。

金型は、製品のくり抜きや、曲げるために作られたものなど種類は様々。使用する材料や部品に合わせて金型を取り付けます。

次に、プレスの機械に金属の板などの材料をセットして、上下から強い圧力をかけて、材料の形を変えます。

プレス機には、主に2種類あります。

モーターの回転力を利用する「機械式プレス機」と水圧や油圧を利用する「液圧式プレス機」があります。現在の製造業で使用されているのは「機械式プレス機」が主です。

最後に、プレス後プレスされた材料や部品の表面仕上げを行います。

プレス作業の注意点

プレス作業において、最大の注意点は機械の操作に十分に注意し、怪我をしないようにすることです。

最悪の事態の場合。プレス機に挟まれて大けがを負ったり、大事故につながってしまうこともあります。

もちろん、そうならないように「安全装置」などが付いていますが、どんな機械も取り扱いには十分注意し、安全対策を行いながら作業に取り組むようにしましょう。

プレス作業の魅力

プレス作業は、機械を扱う作業のため、注意は必要ですが、作業自体は難しくありません。

また、一人モクモクと単調な作業を繰り返し行うため覚えることは少なく、人と接する

ことが苦手な人にとっては、やりやすい仕事だと思います。

▶機械オペレーター

機械オペレーターは、機械を操作し、製品の加工を行う職種です。ほとんどの作業は機械を使って行われるため、他の作業者との交流が少ないのが特徴です。

扱う機械や製造する部品によってその仕事内容が変わることもありますが、主な機械オペレーターの作業内容は。まず操作する機械にデータを入力します。1つの機械で複数の製品を取り扱う場合は、製造する製品が変わるタイミングで正確に次のデータ入力をします。

次に、出来上がってきた製品を検査します。規定の範囲内か。などをチェックします。製造する製品や生産数に応じて、機械のスピードを調整することもあります。スピードを出し過ぎてしまうと不良品が大量に生成されてしまったり、機械に負担がかかりすぎて、故障の原因にもなりかねないので、定期的に、チェックして製品や機械に不具合が生じていないかチェックするようにします。

また、機械オペレーターは機械の操作だけでなく、原材料の準備や運搬、操作に関する前後の対応をするこもあります。

機械オペレーター作業の注意点

工場によって異なりますが、図面や作業標準書に沿って同じ作業を繰り返します。マニュアル通りに業務をこなさないと、大量に不良品を作り出してしまう可能性があるため、慎重にボタン操作を行い、現物やモニターを見て問題がないか確認をして数値の入力を行う必要があります。

機械オペレーターの魅力

ライン作業とは違って、生産の段取りを考えてより効率的に動くなど、自分で考えて改善することに喜びや、やりがいを感じる人にとって、もってこいのお仕事です。

▶組み立て

組み立ては、ベルトコンベアで流れてくる製品に部品を取り付けたり、組付けたりする作業です。

自動車工場のメインとなる工程で、多くの方が配属になる作業で、作業にはマニュアルがあり、同じ作業を繰り返すためにすぐ仕事を覚えることができるのが特徴です。

組み立て工程はライン生産方式が用いられます。ライン生産方式とは、作業員を一定間隔で配置してベルトコンベアにのって流れてくるものを作っていく方法です。

作業者一人ひとりが行う作業は、少ない作業を設定されていて、流れ作業でも行えるようになっています。組み立て工程では、車体がベルトコンベアの上を流れてくるのですが、ベルトコンベアは止まることなく動き続けるので作業者は集中力が求められます。

ですが、覚えることは、あまり多くありませんし、習得期間も取ってくれるので、経験がない方も問題なく作業できるでしょう。製造する部品によって求められる能力は異なり、小さく細かい部品の場合は手先の器用さや集中力が求められ、大きく重い部品の場合は腕力などが求められます。

組み立て作業の注意点

基本的にたちっぱなしで作業することがほとんどです。そのため、慣れていないうちは足腰など体力的な辛さがあるでしょう。また、扱う製品によっては10キロを超えるものを持ち上げる場合もあります。

ベルトコンベア式のライン作業の場合は、自分のペースで作業を行うことができない場合、最初のうちは焦ってしまう場合もあります。

組み立て作業の魅力

未経験でも入社できやすい。という点です。また、組み立て作業は多くの工場で必要とされているため、職種や企業の規模や寮の有無など、さまざまな条件と掛け合わせて自分の求める多く求人も探しやすいです。

一定期間働き、上司からの信頼を得ると、正社員登用されやすいのもこの職種です。

▶塗装

塗装作業は、部品や製品に塗料や薬剤を塗装する作業です。重たいものを運んだり、持ち上げたり、とにかく動き回る。などの作業がないため、比較的体力を使わないのが特徴です。

塗装することで製品に色や光沢がつき、さびの発生やほこりの侵入なども防ぐことができます。

ベルトコンベアで流れてくる部品にスプレーガンで塗装を吹きかけるだけの場合もあれば、機械が自動で塗料を吹きかけてくれる場合もあります。

塗装の工程は塗装の前に、やすりで削って、エアーで取り除いてごみやほこりがない状態にしてから塗装をしたり、パーツとパーツの隙間を埋める作業などもあります。

また、塗りたくない場所を覆うための、マスキング作業などもあります。

塗装作業の注意点

担当する作業にもよりますが、手が塗料で汚れる場合があります。

そしてよく言われるのが、塗料のにおいがきつい。という点です。慣れてしまえば問題ないことがほとんどですが、においに敏感な人は慣れるまで大変かもしれません。

塗装作業の魅力

塗装工程に関わらず、工場のお仕事全般にも言えますが、モクモクと作業することが魅力です。特に塗装作業の場合は、塗料の混ざりを避ける関係で、他の作業者との間隔が離れている場合が多く、1つのことにより集中して作業できる環境にあります。

また、重いものを運んだり、持ち上げたり、動き回る作業がなく、比較的に体力を使いません。

▶検査

検査作業は、作られた製品に不具合がないかチェックする工程で、どの工場でも必ずある工程です。モクモクと作業するので、マイペースに仕事ができるのが特徴です。

扱う製品によって、目視での検査や機械を通しての検査、顕微鏡や拡大鏡での検査など、多岐にわたります。

まず、目視検査とは、工場の中で最も一般的な検査方法です。目で見て、外観を検査する方法です。

次に、機械を通しての、測定検査とは専用の機械を使用して手作業で測定することもあれば、小数点第2位くらいまでの単位を測定する場合もあります。

検査作業の注意点

作業中はずっと同じ場所に立ちっぱなしの作業になる勤務先もあるので、少ししんどい。という方もいるかもしれません。検査作業の中には座り作業での仕事もありますが、自動車関連の工場の場合は立って検査する企業が多いです。

また、検査作業は、最終工程になることが多いため、途中で抜けることや自分が一人で早く終わらせても、前工程の人からの製品が回ってきていなければ帰ることはできません。

検査作業の魅力

製品によって、小さいものや大きいものなどはありますが製品を作る工程ではないため、多少手先が不器用な方や未経験の方もスタートできる仕事として人気です。

また、検査や確認が主な作業内容になるため、他の人と会話をすることが少なく自分のペースで仕事できます。以前接客業をやってみたが、合わなかった。という方は検査のお仕事を検討してみると良いと思います。

求人の詳細をチェック！

自動車関連の工場では、単調な作業が多いため、やる気と体力があれば高収入を得られるお仕事です。

また、決められた作業をモクモクとこなすことが大事な仕事であるため、余計な人間関係もなく、人間関係によるストレスが少ないこともメリットです。

職種が「組み立て」と言っても、作っている製品が自動車のボディーかカーナビか。によっても大きく作業内容や求められる能力が異なります。また、1年のうちでどの時期が繁忙期か、閑散期の給与は平均してどれくらいか。など面接前や面接時に質問をして確認しておくことが大切です。

働き始めてから、「思っていたのと違う」とならないように心がけましょう。

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木村：KIMURA/ アスタリスク、広告・人事担当

PROFILE：木村瞳。1985年生まれ。岡山県出身。大学卒業後ユニクロに入社し日本各地を転々と転勤し愛知の豊橋へ。人材コンサルタントに興味を持ち、アスタリスクに2014年転職。派遣スタッフさんのフォロー担当を務めながら、広告担当も務め、数多くの企業様へ訪問させていただいた経験と情報を活かし、今は広告担当専属に。求職者の方に忖度しないこと。良い情報も悪い情報も、お話しし、その方にとって間違いのない選択。リスクの低い選択をご提案できるように心がけている。