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「熱中症かも」実際に工場へ行ってみて分かった原因と”工場での熱中症対策”

「熱中症かも」実際に工場へ行ってみて分かった原因と”工場での熱中症対策”

「熱中症かも」実際に工場へ行ってみて分かった原因と”工場での熱中症対策”

夏は屋外でのイベントも増え、夏ならではの楽しみも増える一方で、暑くなってくるこの時期に一緒に気になるのが「暑さ対策」です。今回、2014年にアスタリスクへ入社し、これまでいくつもの工場を訪問してきて実際に工場見学中に熱中症で倒れた経験がある私木村が、熱中症についてお話していきます。

 

そもそも熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。

屋外で作業を長時間している際に発症するイメージを持たれている方も多いと思いますが、屋内だけでなく屋内で何もしていない時にでも発症する可能性は十分にあります。ひどい場合は、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。

厚生労働省 発表の熱中症についての記事

 

熱中症かも?と思ったら、確認すること

熱中症の主な症状の確認

1.めまいや立ちくらみ

 顔のほてりや一時的な意識の遠のき、腹痛などを伴うこともあります。

 

2.筋肉痛や筋肉のけいれん

 特に「こむら返り」と呼ばれる手足の筋肉がつる症状や、筋肉のぴくぴくとした痙攣、硬直が見られます。

 

3.全身の倦怠感(だるさ)

 体がぐったりして力が入らない状態になります。

 

4.吐き気や嘔吐

 頭痛を伴う場合もあります。

 

5.異常な発汗

 ふいてもふいても汗が出続ける、または全く汗をかかないなど、汗のかき方に異常が見られます。

 

6.呼吸の回数の増加

 

7.体温上昇

 体に触れると熱いと感じられる状態になります。

 

8.意識障害

 重症の場合、意識障害やけいれん、手足の運動障害が現れることがあります。

 

熱中症になりやすい環境とは

1.高温環境

 気温が高い場所では、体内に熱がこもりやすくなります。特に28℃以上になると熱中症のリスクが高くなります。

 

2.高湿度環境

 湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなります。

 

3.日差しの強い場所

 直射日光を浴びる場所では、体温が上昇しやすくなります。

 

4.風通しの悪い場所

 室内でも風通しが悪いと熱がこもりやすく、熱中症のリスクが高まります。

 

5.急に暑くなった時期

 暑さに体が慣れていない時期、特に梅雨明けや熱帯夜の翌日は注意が必要です。

 

6.運動や激しい作業をする環境

 スポーツや屋外作業など、体内で大量の熱が発生する状況では、気温がそれほど高くなくても熱中症のリスクがあります。

 

7.締め切った室内

 エアコンを使用せずに屋内を閉め切ると、熱中症のリスクが高まります。

 

工場はなぜ熱いのか

工場内が暑くなる原因は建物の造りや材質、稼働している機械の影響など様々です。太陽光で暖められた屋根や壁から、工場内へと熱は伝わってきます。それに加えて、使用している機械から発生した熱で空気が暖まり暑さを感じる場合もあるでしょう。

それに加えて、作業内容によっては動きがある作業内容の場合、体温が上がり、熱を発散します。ライン作業などの場合は一定間隔をあけて人が配置されていますが、人数が多いとそれだけ熱が発散されるため、全体的に室内の温度が上がる可能性があります。

工場側も休憩時間をとったりエアコンをつけたり、スポットクーラーを配置したりと、熱中症対策はとっているものの、効果があるかどうかは個人差が出てくるでしょう。

 

熱中症が重症化する場合の急患のサイン

熱中症の重症度は3段階に分けられ、これから紹介する症状は主に3度(重症)に該当します。2度(中等症)でも頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などの症状が現れ、病院への搬送が必要となります。

早期発見と適切な対応が熱中症の重症化を防ぐ鍵となるため、これらのサインに注意を払い、迅速に行動することが重要です。

 

1.高体温:体に触れると熱いと感じられる状態

2.意識障害:呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない、自分で水分補給ができないなどの症状

3.けいれん:体がけいれんする状態

4.手足の運動障害:体の動きがおかしくなる

5.ズキンズキンと頭痛:激しい頭痛がある

6.めまいや吐き気:激しいめまいや吐き気を感じる

7.汗をかいていない:重症化すると発汗がとまることがある

これらの症状がみられる場合、特に意識障害やけいれんなどの重篤な症状がある場合は、熱中症が重症化する可能性が高く、緊急の医療処置が必要です。このような状態では、すぐに救急車を呼び、医療機関での治療を受けることが重要です。

 

 

対策1 個人でできる対策グッズを用意する

室温が管理されている場合も、作業時に個人的にできる暑さ対策を併せてしておくとより安心です。

ここからは、個人で工夫できる服装やグッズを紹介していきます。つかいやすそうなものを見つけて取り入れてみてください。

 

・塩分タブレットを常備する

・通気性の良い吸湿性・速乾性のある下着を着用する

・冷感スプレーを使う(冷却タオルを首に巻く)

・ファン付きウェアを着用する

 

1.熱中症の原因として「塩分不足」

体内に塩分が不足すると汗がかけなくなってしまうので、体温をコントロールできなくなってしまいます。

勤務の合間に塩分タブレットなどで塩分を補給し、体調を整えるように気を付けましょう。

また、休憩時間にはスポーツドリンクや、梅ソルティなど熱中症対策にもなるドリンクを飲むようにするのも良いでしょう。

 

2.通気性のよい衣類を着用する

身に着けている下着によっても体感温度は変わります。気温の上がりやすい工場内で着るのに適しているのは、綿素材のものではなく合成繊維が使われている素材です。ワークマンでも購入できます。

機能性に優れた下着はサイズの選び方を間違えると、その力を発揮できない場合があるので、なるべく肌にぴったり密着するサイズを選びましょう。

 

3.冷感スプレーを使う(冷却タオルを使う)

衣類(特に首元やわきの下あたり)や首に冷却タオルやスプレーを吹きかけて身体を冷やすのも有効です。作業着にスプレーするだけで、体感温度が下がり、ひんやりと感じると思います。首や脇の下を中心に冷やすと良いとされている理由は太い血管が身体の表面近くを通る場所だからです。

冷感スプレーや冷却タオルがない場合も、濡れたタオルでもかまいません。休憩のたびにタオルを濡らして首元に巻き付けておきましょう。

 

4.ファン付きウエアを着用する

作業長との相談の上ですが、作業服の内側にファンが付いているウェアを着用すると、暑さを軽減できます。ファン付のウェアは外から取り込んだ空気を内側に送り、汗を乾かして作業着内の温度上昇を防げるものです。

こちらは、少しゆとりのあるサイズを着用すると風が通りやすくなり、気化熱による効果を発揮できるでしょう。

 

対策2 普段からの体調管理も対策になる

寝不足や朝ごはんを食べていなかったりすると、熱中症を発症しやすくなります。意外にこの「寝不足」と「朝ごはんを食べていない」と言う理由は私含めて、工場で就業する方で熱中症でダウンしてしまう方多いです。

また、お酒の飲みすぎもよくありません。

暑い季節にはビールやスパークリング系をがぶがぶ飲みたくなると思いますが、お酒には利尿作用があり軽い脱状態を生み出します。また血圧も高くなり体温も上昇してしまいます。

そんな状態の中で室内温度の高いところで勤務していると、熱中症になる可能性も高くなるでしょう。普段からの体調管理も熱中症対策になりえるでしょう。

 

それでも熱中症になりかけたら

それでも熱中症になってしまった場合は、早く気づき、重症化を防ぐようにしましょう。熱中症の症状について知識を得ておけば、自分だけでなく周りの人の異変にも対応ができます。

 

作業中の顔のほてりや大量の汗、立ち眩みなどが表れたときは熱中症になりかけている可能性があります。また、手足のしびれやこむら返りが出た場合は塩分不足が考えられます。

そこからひどくなってくると「頭痛」や「吐き気」「倦怠感」が出る重度になってきます。そうなる前に応急処置をしましょう。

 

 

まとめ

熱中症対策については、年々各社改善されつつあります。

とは言え、それでも防ぎきれないケースはあるでしょう。

アスタリスクでは、従業員の方に対して熱中症対策として塩分タブレットを配布したり栄養ドリンクを渡すなどの対応を取らせていただいています。

ちょっとした心がけ次第で健康的に勤務を続けられると思いますので、そういったフォローも重視しています。

愛知で工場のお仕事なら 「アスタワーク」

 

木村:KIMURA/ アスタリスク、広告・人事担当

PROFILE:木村瞳。1985年生まれ。岡山県出身。大学卒業後ユニクロに入社し日本各地を転々と転勤し愛知の豊橋へ。人材コンサルタントに興味を持ち、アスタリスクに2014年転職。派遣スタッフさんのフォロー担当を務めながら、広告担当も務め、数多くの企業様へ訪問させていただいた経験と情報を活かし、今は広告担当専属に。求職者の方に忖度しないこと。良い情報も悪い情報も、お話しし、その方にとって間違いのない選択。リスクの低い選択をご提案できるように心がけている。

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