派遣社員として落ちることがあるのか？

派遣社員として落ちることは、あります。

派遣社員の採用は、企業の求めるスキルや経験、人柄などを総合的に判断して行われるため、希望する仕事に必ずしも応募できるわけではありません。そのことから、企業とマッチしない際は落ちることがあります。

派遣社員として落ちる確立とは？

厚生労働省の「職業紹介事業に関するアンケート調査報告書によると、平均紹介率は62.4％。つまり、38.6％の人は、応募しても派遣先企業に紹介されなかったことになります。しかし、これはあくまでも平均値であり、求人や応募者数、企業によって、落ちる確立は大きく異なります。

※厚生労働省公式HP

派遣社員として落ちるフラグはあるのか？

派遣社員として落ちたことが分かるフラグにはいくつかの兆候があります。

これらのフラグは、相手の態度や質問内容から読み取ることができます。

勤務開始可能日を聞かれない

面接官が面接時に最短の入社日を聞かない場合、落ちるフラグの可能性が高いです。特に、人材が不足している会社では、すぐに働ける人を探しているため、採用の可能性がある応募者には必ず入社日を確認します。

面接を早く切り上げようとする

面接が予定よりも早く終わる場合、落ちるフラグであることが多いです。面接官が突っ込んだ質問や説明をせずに面接を終わらせようとする場合、採用の可能性は低いです。そのため、しっかりと面接対策をすることが重要になります。

採用後の流れを説明しない

採用後の具体的な手続きや流れについて説明がない場合も、落ちるフラグだと考えられます。通常、採用が決まった場合は、入社手続きや勤務開始日などの詳細が説明されます。その説明は、採用の場合、面接時にも軽くされるケースが多いです。

面接時に会社から質問をされない

採用したい応募者には、入社後のキャリアプランなどについて、質問することが一般的です。また、応募者の応答に対して追加の質問がない場合、面接官が興味を持っていない可能性があります。反応が薄い、回答をメモしないなどの態度も落ちるフラグです。

他にも候補者がいることをほのめかされる

面接官が他の応募者について話すことは、あなたの経験や能力に十分な興味を持っていない可能性を示します。採用したい候補者には、通常、その人物に焦点を充てた質問や会話をします。また、不採用時になることをほのめかしている可能性があります。

派遣社員落ちてばかりとなる理由を解説

スキルや経験が不足している

業界特有の知識や経験が不足していると、即戦力としての期待にこたえられないと判断されます。派遣会社は通常、派遣社員のスキルをスキルシートにまとめて派遣先企業に提出します。このスキルシートで要求されるレベルに達していないと、面接の機会すら得られないことがあります。たとえ「未経験可」の求人であっても、他の候補者との比較で不利になることがあります。

やる気や積極性が感じられない

全てにおいて受動的な態度を取ると、やる気や責任感がないと判断されることがあります。加えて、これまでの経歴を質問された時に、与えられた仕事をこなすだけで、改善提案や効率化の工夫をしなかったような回答をすると、意欲不足と捉えられる可能性があります。

スキルがあっても、職場の雰囲気や文化に適応しようとする姿勢が面接中に見られない場合、意欲不足と取られる可能性があります。

他の候補者と比較されて劣っていると判断された

派遣先企業が複数の派遣会社から求職者の紹介を受けている場合があります。これにより、同じポジションに対して複数の候補者が競合することになります。

候補者間でスキルや経験に差がある場合、より高いスキルや豊富な経験を持つ候補者が選ばれる可能性が高くなります。

面接や顔合わせの際のコミュニケーション能力も比較対象となります。より円滑なコミュニケーションができる候補者が好まれる傾向があります。

また、派遣先の職場環境や文化との相性も考慮されます。他の候補者と比較して、より職場に馴染みやすいと判断された人材が選ばれる可能性が高くなります。

採用のタイミングも重要な要素です。優秀な候補者であっても、他の候補者がより早く面接を受けてよい印象を与えていた場合、不利になることがあります。

人気の高い案件への応募

人気の高い案件は多く派遣社員が応募するため、競争率が非常に高くなります。

• 高時給の案件
• 短時間勤務や柔軟な勤務形態
• 希少なスキルを活かせる案件
• 立地条件の良い職場

は人気な派遣の案件の特徴です。

人気案件は多くの応募者が集まるため、派遣先企業はより高いスキルや豊富な経験を持つ候補者を選ぶ傾向があります。そのため、落ちる可能性も高まることが予想されます。

職場見学後で落ちないための対策とは？

業務内容と自身のスキルの適合性を確認する

職場見学前に、自身のスキル、経験、強みを客観的に評価して、過去の職歴で身につけた能力を整理しましょう。

職場見学中に、具体的な業務内容について質問と好印象です。また、日常的なタスク、使用するツールなどを確認も忘れずにしましょう。

適切な質問をする

職場見学は、企業や職場の雰囲気を実際に体験し、自分がそこで働くイメージを具体的にするために行われるものです。見学を通して得た情報をもとに、企業や仕事への理解を深める質問、熱意や意欲をアピールする質問、面接官とのコミュニケーションを円滑にする質問することが良いでしょう。

具体的な質問として、

「どのような業務を担当しますか？」や

「チーム内でのコミュニケーション方法はどのようなものですか？」などがあります。職場見学の前にしっかりと質問を準備するようにしましょう。

積極的な態度で挑む

積極的な態度を示すことで、企業への熱意や意欲が伝わり、好印象を残すことができます。また、職場の雰囲気や業務内容をより深く理解することができます。

事前準備として、時間厳守で、明るい挨拶、積極的な質問、メモを取る、周囲への配慮を行いましょう。他の対策と同様に準備が非常に重要です。

積極的な態度を示す際の注意点として、下記があります。無意識の内に失礼な態度を取らないように、意識しましょう。

• 失礼な質問は避ける
• 自慢話はしない
• ネガティブな発言は控える

職場見学（顔合わせ）で採用されやすい業界とは？

職場見学で採用されやすい業界というものは一概には言えません。なぜなら、採用率は企業や求める人材によって大きく異なるからです。

しかしながら、比較的採用率が高い傾向にある業界はいくつかあります。

【製造業】

製造業は、日本の基幹産業であり、安定した需要があります。近年は、人手不足解消のため、外国人労働者の受け入れが拡大していますが、高度な専門知識や技能を持つ人材であれば派遣社員として採用される可能性も十分にあります。

【サービス業】

サービス業は、幅広い職種があり、人材ニーズも様々です。近年は、接客スキルやコミュニケーション能力に加え、ITスキルや語学力なども求められるようになっています。これらのスキルや経験を活かせる人材であれば、職場見学を経て採用される可能性が高くなります。

派遣の面接と職場見学の違いとは？それぞれの対策方法も紹介

職場見学は面接ではなく目的が異なります。そのため、各STEP毎の対策方法を事前に確認しておきましょう。

【STEP①】派遣会社の選考（派遣登録）で不採用

派遣面接の目的は、派遣社員と派遣先企業の適合性を確認し、早期退職のリスクを減らすことです。スキルや経験の確認、残業や勤務時間などの就業条件についてなど、双方の認識を合わせます。

そこで、認識の違いや、コミュニケーション能力に課題があった場合、派遣会社の選考で不採用となります。

【STEP②】職場見学（顔合わせ）後に不採用

職場見学は、職場見学を通じて、派遣社員と派遣先企業の双方が実際の就業イメージと期待とのギャップを減らすことが目的です。

そこで、詳細な業務内容を確認した結果、派遣先企業が求める能力や経験が不足していると派遣会社が判断した場合不採用とすることがあります。また、職場見学の約束時間に遅刻したり、急にキャンセルした場合、信頼に欠けると判断される可能性があります。

派遣やアルバイトを落ちた経験を乗り越えてキャリアを築いた人の例

出典：ナチュラル・エイト

派遣社員やアルバイトを落ちたり、クビになった経験を持ちながら、様々な分野で活躍している著名人が実はたくさんいます。

マツコ・デラックス：マツコ・デラックスさんはアパレル企業の派遣社員として働いていた際に、上司と折り合いが悪く契約を解除されたエピソードがあります。その後、タレントとしてブレイクし、今では引っ張りだこの存在です。

松本人志（まつもと ひとし）：お笑いコンビの「ダウンタウン」の松本人志さんは、若い頃にバイトしていたファーストフード店でクビになった経験があります。その理由は、お客さんに対して丁寧すぎて時間がかかり過ぎたためだと言われています。

GACKT（ガクト）：ミュージシャンのGACTさんは学生時代に飲食店でアルバイトをしていたところ、店長と喧嘩をしてクビになったというエピソードがあります。

小栗旬（おぐり しゅん）：俳優の小栗旬さんは、派遣やバイトを落ちたのとは少し違いますが、小栗旬さんは、デビュー当初は多くのオーディションに落ちるという経験をしていました。しかし、その後、実力を認められ、数々のドラマや映画で主演を務める人気俳優となりました。

指原莉乃（さしはら りの）：タレントやプロデューサーとして活躍している元AKB48の指原莉乃さんも、AKB48のオーディションに一度は落ちた経験があります。しかし、再チャレンジして合格し、AKB48のメンバーとして活躍。その後、HKT48に移籍し、さらに多くの番組で活躍しています。

著名な方々でも面接やオーディションでの挫折を経験しながらも、諦めずに挑戦し続けることで成功を収めています。

職場見学で落ちた際に次にすることとは？

派遣先の職場見学で落ちた場合、落ち込んだ気持ちになるのは当然です。しかし、そのことでふさぎこんでしまうのではなく、次に活かすための動きをとることが重要です。むしろ、自分の弱みや改善点を知ることができる貴重な機会です。

派遣会社に相談する

不採用の理由や改善点について、派遣会社の担当者にフィードバックを求めることも有効です。しっかりと次回以降にむけて、収集できる情報は収集をしていきましょう。

落ちた理由を分析する

　早く終了した、質問があまりなかったなど、不採用の予兆がなかったか振り返ります。

　これにより、次回の職場見学での改善点が見えてきます。

　よく落ちた理由として、下記などは該当ケースが多いです。

• スキルや経験不足
• 職務経歴が企業に合致しなかった
• コミュニケーション不足
• 企業風土や職場環境が合わなかった

自己分析と業界研究をする

　自分が働く上で大切にしていることを具体的に挙げ、入ろうとしている業界について理解を深める　ことで、次の職場見学でより的確な判断ができるようになります。落ちた際は職場見学で不足していると感じた部分をさらに深掘りして、自己分析と業界研究をするといいでしょう。

職場見学と面接の違いを理解する

職場見学は面接ではないことを認識し、業務に関連する質問に焦点を当てるなど、適切な態度で挑むようにしましょう。職場見学も面接同様に準備がしっかりとした事前準備が必要です。

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派遣社員に落ちないための準備をしよう！

「派遣社員として落ちることがあるのか？」「職場見学で採用されやすい業界は？」など解説してきました。落ちた場合、必ずしもあなた自身に大きな問題があるわけではなく、タイミングや運の要素も大きいです。そのため、落ちた場合でも過度に落胆せず、次の機会に向けて準備を続けることが重要です！

落ちた場合も、自身のスキルや経験、コミュニケーション能力を向上させるノビシロがまだある！ということが分かったと受け取りましょう。さらに、今登録している派遣会社だけでなく、アスタワーク含めて複数の派遣会社に登録し、より多くの機会を得ることも有効な戦略となります。事前準備を行った上で、挑むようにしましょう！

木村：KIMURA/ アスタリスク、人材戦略グループ長　広告・人事担当

PROFILE：木村瞳。1985年生まれ。岡山県出身。大学卒業後ユニクロに入社し、面接や育成を担当。現職のアスタリスクへ2014年入社。面接や育成は通算15年以上携わっています。アスタリスクに入社してからは数多くの企業様へ訪問し人材コンサルの支援をさせて頂いています。その経験を活かし、現在は管理職として、幅広い職種の方の転職をサポートしています。

MESSAGE：取引先にも求職者の方に忖度しないこと。良い情報も悪い情報も、お話しし、その方にとって間違いのない選択。リスクの低い選択をご提案できるように心がけています。