「派遣を辞めたい」「契約満了前に辞めたい」と悩んでいる方必見！本記事では、退職の意思を伝えるのにおすすめなタイミングや、退職理由に合わせた伝え方を解説します。注意点も紹介しているので、派遣を辞めたいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

派遣を辞めたい！すぐに退職できる？

派遣先を紹介されたけれど、さまざまな理由から「今すぐ辞めたい」と感じる方もいるでしょう。ここでは、派遣を辞めたいと感じたとき、すぐに辞められるかを解説します。

1. 派遣は契約期間まで辞められない

派遣は、契約期間まで辞められません。契約会社と派遣先の間では、労働力を提供する契約が結ばれています。そのため、派遣社員は契約満了日まで働く必要があり、基本的に自分の都合で辞めることはできません。

2. やむを得ない事情や会社に問題があるとき

派遣は原則すぐ辞められませんが、例外的に契約期間中でも辞められる理由があります。例外的な理由とは、以下のような「やむを得ない事情」によるものです。

「やむを得ない事情」

• 契約にない仕事をさせられる
• ハラスメントを受けている
• 本人自身の体調不良により勤務が困難
• 親や家族の介護や看病が発生した
• 引越しで通勤が困難になった

契約期間内に上記のような事情が発生したら、可能な限り早めに派遣会社へ相談しましょう。

派遣を辞めたいと伝えるタイミング

派遣を辞めたいと伝えるのに適したタイミングは、以下の通りです。

1. 契約満了のタイミング

最も円満に辞められるのが、契約満了のタイミングです。一般的な派遣会社であれば、契約終了の1ヶ月より少し前に、今後の意思確認が行われます。その際に、同じ派遣先で勤務する意思がないことを素直に伝えましょう。

2. 繁忙期や長期休暇中は避ける

派遣を辞めたいと伝えるときは、繁忙期や長期休暇中は避けましょう。退職する場合、２つの会社で手続きが発生します。

お互いの会社が連絡を取り合う可能性もあるため、手続きが滞りがちな繁忙期や長期休暇中は避け、スムーズな手続きが行われるタイミングを計りましょう。

3. 代わりの人材がみつかるまで

契約終了よりも前に退職の意思を伝えた場合でも、代わりの人材がみつかるまでは勤務する必要があります。そのため、やむを得ない事情で退職する場合は、できるだけ早めに派遣会社へ相談し、代わりの人材を探してもらいましょう。

4. 退社前や週末、月末を避ける

派遣を辞めたいと伝えるときは、業務が集中しやすい退社前や週末、月末を避け、余裕を持って話せる時間に伝えましょう。

なお、退職の意思を伝えるときは、派遣会社からとなります。派遣先には、指示が出るまで伝えないよう注意しましょう。

5. 申し出るタイミングは1ヶ月から2ヶ月前

派遣を辞めたいと申し出るタイミングは、1ヶ月から2ヶ月前がベストです。代わりの人材確保や引継ぎのスケジュール調整もあるため、意志が固まったらできるだけ早めに申し出てください。

派遣を辞めたい理由と退職の伝え方

派遣を辞めたいと感じる一般的な理由と、退職の伝え方を紹介します。

1. 労働環境に不満

パワハラやセクハラなど、労働環境に不満を感じる方もいるでしょう。労働環境への不満がストレスの原因となり、体調を崩す原因にもなり得ます。1人で抱え込まず、不満を感じた場合は速やかに派遣会社へ相談し、労働環境の改善を申し出ましょう。

【退職の伝え方】

2. 人間関係が上手くいかない

一般的な退職理由の大きな要因のひとつは、人間関係の悩みです。とくに派遣社員は、契約期間が定められていることで、派遣先の社員と一定の距離感が発生し、馴染みにくい傾向があります。

コミュニケーションが円滑に取れないと業務に支障をきたす場合もあり、働きにくさを感じる派遣社員もいるようです。退職の意思を伝えるときは、感情的に派遣先を否定するのではなく、「自分に向いていない」と伝えるようにしましょう。

【退職の伝え方】

3. 給与や労働時間など処遇に不満がある

給与や労働時間が他の派遣会社と異なるケースがあります。同じ仕事をしているのに、給与や待遇が悪いと納得がいかないこともあるでしょう。勤務開始後に残業が想像以上に多いことがわかり、私生活に影響を及ぼす方も一定数いるようです。

【退職の伝え方】

4. 契約にない仕事を任される

実際に勤務してみると、契約にない仕事を任される方もいるようです。「社員が行うべき仕事を押し付けられる」「スキルを活かした仕事で派遣されたにも関わらず、その業務に携われない」などのケースがあります。

どちらも雇用契約と異なるため、不満を抱き辞めたいと考える方も少なくありません。このような場合は、まず派遣会社に連絡し、業務内容の見直しを依頼するのが良いでしょう。

【退職の伝え方】

5. 家庭の事情で働けない

自分や家族のケガや病気など、やむを得ない事情により勤務継続が難しいくなることもあるでしょう。継続が困難と感じた時は、可能な限り早めに申しでてください。

辞めるときは「一身上の都合」と伝えることも可能ですが、伝えられる範囲で状況説明を行い理解を得ましょう。誠意ある対応を心掛けることで、状況が落ち着いたときに再び同じ派遣会社を利用しやすくなります。

【退職の伝え方】

6. 正社員への転職希望

派遣社員は期間に定めがあるため、次の仕事が見つかるまで給与が発生しない期間があります。そのため、期間の定めがない正社員へ転職を希望する方もいるでしょう。労働時間が一緒なら、福利厚生が充実している正社員になりたいと感じる方もいます。

このような場合は、正直な気持ちを伝えても大丈夫です。派遣会社に相談することで、正社員になるためのサポートをしてくれる可能性もあります。

【退職の伝え方】

派遣を辞めたいと伝えるときの注意点

派遣を辞めたいと伝えるときの、注意点を紹介します。

1. 派遣を辞めたいと伝えるのは派遣元が先

派遣を辞めたいと感じたら、まずは派遣元へ相談しましょう。派遣元は派遣先との間で業務委託契約を結んでおり、派遣社員の退職はその契約に影響を及ぼす可能性があるからです。

相談を受けた派遣元は、人材の確保や引継ぎの調整、事務手続きなどを進めます。体制が整ったあとに派遣先へ伝えることで、不安やトラブルが発生しにくくなり、円満な退職が可能となります。

2. 転職について考える

退職の意志を伝える前に、次の仕事についても検討しましょう。とくに、派遣の収入で生活の基盤を築いている方は、収入がなくなるリスクも考える必要があります。

転職を検討する場合は、辞める理由を整理し、心身に負担の少ない労働時間や環境を選ぶと、次の仕事を続けやすくなるでしょう。

3. 退職届は不要

派遣を辞めるときは、基本的には退職届を提出する必要はありません。これは、契約期間が設けられているため、満了日まで勤務することで契約も終了するからです。

ただし、やむを得ない事情で辞める場合は、退職願いや退職届の提出を求められる場合があります。派遣会社の指示に従い、必要な場合は期間内に提出しましょう。

4. 公的手続きは速やかに行う

厚生年金や健康保険に加入している方は、退職と同時に資格を失うため手続きが必要です。次の仕事が見つかっている方は、転職先へ書類を提出し手続きを進めてもらいましょう。

派遣を辞めたあと無職になる方は、国民年金や国民健康保険へ加入する必要があります。

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出典：アスタワーク

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派遣を辞めたいと感じたら早めの行動を！

本記事では、派遣を辞めたいと感じたときに意思を伝えるタイミングや伝え方について紹介しました。派遣は2つの会社と関わりがあるため、通常の退職とは異なる点があります。

派遣を辞めたいと伝えるときは、先に派遣元へ伝え指示を仰ぎましょう。

木村：KIMURA/ アスタリスク、人材戦略グループ長　広告・人事担当

PROFILE：木村瞳。1985年生まれ。岡山県出身。大学卒業後ユニクロに入社し、採用や育成を担当。現職のアスタリスクへ2014年入社。面接や育成は通算15年以上携わっています。アスタリスクに入社してからは数多くの企業様へ訪問し人材コンサルの支援をさせて頂いています。その経験を活かし、現在は管理職として、幅広い職種の方の転職をサポートしています。

MESSAGE：取引先にも求職者の方にも忖度しないこと。良い情報も悪い情報も、お話しし、その方にとって間違いのない選択。リスクの低い選択をご提案できるように心がけています。